台風5号が接近しているというのに、我が家の島バナナに蕾が出てきました。
島バナナは最初、ペリカンのくちばしのような蕾が出始め、それがぐんぐん伸びて写真のように育ってきます。
先端にある大きな紫色の塊を「花蕾(からい)」と呼びます。
この花蕾の皮が一枚めくれる度に一房づつバナナが顔を出します。(^-^)
出てきた房が全て育つわけではなく、先端にいくほど花(バナナ)が小さくなり、着果しなくなります。
我が家では多い時でも8段(房)程度です。(=_=;)
島バナナは巨木に育ちます。
背が高い(大体4~6m位)ため強風に弱く、台風が直撃すれば「ボキッ」と折れてしまい、その年の収穫は諦めることになります。
それ故か農業生産には向かず、市場に出回る流通量も減り、しかも味が格別に美味い!ため、販売価格が跳ね上がり「高級フルーツ化」しています。
店では一房1,000円以上で普通に売られています。
一本当たりにすると100円位!
\(◎o◎)/
背丈が低く場所もとらず育てやすい「三尺バナナ」という品種も沖縄で栽培されていますが、こちらは味も値段も島バナナより劣ります。
私はきちんと食べ比べたことはありませんが、島バナナの美味しさだけはわかります。(笑)
※島バナナはクリーミーな食感と酸味のある濃厚な味が特徴です。
島バナナは一度実が生った木はもう二度と実を付けないため、実を収穫した後は切り倒してしまいます。
えっ、一代で終わっちゃうの?
確かにそうですが、でも大丈夫。
根元から「吸芽(きゅうが)」と呼ばれる子株がニョキニョキと出てくるので、それらが次の世代となって命を受け継いでいきます。
うまくできてますね~
吸芽を切り離して株分けし、写真のように鉢植えもできます。
これは昨シーズンに株分けして年越しをしたものです。
私はこの鉢植えを作ったら、欲しいという人に譲っています。
よく聞かれるのですが、この鉢植えでは実が生りません。(^^;)
バナナの木は全て葉でできています。
太く見える幹の部分は葉が重なり合ったものです。
切り倒すとよく判るのですが、切り口がバームクーヘンのようになっています。
島バナナは、葉の数が40枚位にならないと蕾が出てきません。
つまり40枚分の太さの幹に育ってようやく収穫までいけます。
鉢植えの場合は相当大きな鉢が必要ということですね。
残念ながら、三尺バナナやモンキーバナナを島バナナと称して売っている人がいるようです。
「沖縄のバナナなんだから、島バナナでいいだろ」
という声が聞こえてきそうですが、一般的には島とうがらしと同様、島バナナも一つの品種(ブランド)として扱われています。
JA店舗や「道の駅」を覗くと、きちんと品種名を表示して値付をしているのがわかります。
見た目で判断できない場合は、信用できる店を選ぶのが無難でしょうね。
さて今回の台風、どうなるかな?